第三章 歩む所に出来る道
名古屋に転勤中に、家業を継ぐべきかという自問自答をし始めていた頃です、
ある重工メーカーから引合があったのですが、技術部の判断から断ることとなりました。
その理由を説明すべく技術部社員同行で先方の部長を訪ねました。
説明をすると部長は、大層がっかりした表情で
「もう、いやだ」と言いました。
何がそう言わせたのかを知ることは、ありませんでしたが、
その後(生意気にも)「ここで商売の学びになるのかなぁ」という思いが湧いてきました。
その頃名古屋で所属していたアメリカンフットボール・チームは関西社会人リーグに移籍。
シーズンには、月に数度、西宮(兵庫県)に遠征していました。
その合間に、東京で所属していたチームの試合にも駆けつけるという、今思えばハードでしたが、いっぱしの選手気分で楽しかったです。
そんな機会のある日、その瞬間はやってきました。 続く。
101周年 西島眼鏡店 三代目 西島タツシ