伝えるファンディングは
ひゃくつう(ニシジマ発行の手作り新聞:100Nen倶楽部通信)読者の方同士が、
自らの体験や知恵を伝え合うことで、
生活の豊かさの向上を互いに応援しあう活動です。
今回は、資格35冠のかずひとさんが、
あなたを応援します。
はじまり、はじまり〜
「さて今回の「つたファン」こと「伝えるファンディング」は題して「資格35冠の学び術」。
ゲストはかずひとさん(35才)です。
かずひとさんファミリーとは40数年前!
のお祖母様、お父様のご来店以来のお付き合いです。
かずひとさんは、リーマンショックで雇用環境が不安定になったことをニュースで目の当たりにし、
「資格と技術を手に」と思い立ち、
22才の時に電気設備分野で学びを再スタートされました。
以来学びと実践を続けられ、今ではなんと35の資格を持ち、コロナ禍においても充実した忙しさの中で過ごされました。
そんなかずひとさんが初めて試験を受けたのは専門学校在学中のこと、ボイラー技士の資格でした。
その時にしたのは、ひたすら過去問を解くこと、言わば「詰め込み」でした。
シンプルな勉強方ながら、熱心さと相まってその試験は合格に至りました。
その後も学びを続けながら25才で電気設備保守の会社に就職。転機はその一年目にやってきます。
以前より難易度の高い試験に挑戦するも合格できませんでした。
詰め込み勉強の限界、応用がきかなければ前には進めない、という壁にぶち当たりました。
それに学校時代と異なり目標を共有する仲間も無く
一人です。
結果を左右しかねないテキスト選定の情報収集も、
より能動的にしなくてはなりません。
そんな中、まず取り組んだのは、どこに間違いがあったのか、という分析的視点の学び直しでした。
これで学びが一方通行でなく、
「学び→学び直し→学び」
のサイクルができました。
また、会社には、試験に関わる機器が在ったので、
座学だけでなく、「身体を動かして学ぶ」ことの重要性も感じることができました。
その意識は、後の「図鑑の絵を描いて覚える」というような勉強法の開発にも繋がります。
そしてこの段階にきた時かずひとさんの中に
「ただ合格しただけでは意味がない」
というより一段上の意識も生まれました。
挑戦は続きます。
消防設備関係資格の受験に際しては、自費を投じ講習に参加。
身に付けていた学習力と相まって通常と比べて短期間で資格取得となりました。
又、講習に参加するということには、
資格取得に際し、同じ目標を共有する仲間を得、
モチベーションを高め持続させるという目論見もあったのでした。
多くの試験を受け難易度も上がるうちに、その社会貢献性も高まります(例えば、設備の管理を通じてエネルギー削減に貢献するなど)。
同時に、社会的視野の広がりや情報感度も上がりました(街を歩いていても気付く事が多くなります)。
そして、それらは実生活の中で、収入の安定、向上やそれだけでない豊かさにも繋がります(最近ご結婚をされたそうです!おめでとうございます!)
学ぶことには大きな可能性があると思います。
かずひとさんの軌跡とこれからを、私自身のモチベーションとして、過ごしていきたいと思います。
かずひとさん、ありがとうございます!
かずひとさんは、学舎の後輩の為に、
多くの場合、試験ごとにその学習の取り組み内容をレポートにまとめています。
それ自体も学びを客観的に見直し新たな気付き得る上で大変に有用と思います。
その中から、具体的事項の幾つかを(私見的で恐縮ですが)抜粋してご紹介させて戴きます。
実践されてきた方だからこそ、という学びに溢れています!
○資格を取得する目的を明確にしておく。(それが、ささいな事であれ!)
○あまり長く勉強すると集中力が欠けるので、休日、通勤電車の中、休憩時間、寝る前、食事している時間など、少しの時間でもあけておけば、集中して勉強できる場合がある。
○テキストに間違いがあると大変なので、出版社や協会HPから正誤表を入手してテキストに記入する。
○古い過去問で、本が絶版されていて入手しにくい時は、国会図書館、古本屋さん、会社、学校などで持っている人から入手する。
○人から説明されたり、学校の実習、会社で体を使って教わる、などは本を読んで憶えるよりも効果的。
○過去問を10回以上、5周以上やって、答え合わせをする。最低でも過去問で8割以上取れるようにしておく。
○今まである知識を元に未知の勉強をするので、最初から過去問をやっても解けないことが多いので、最初は答えを見ながら問題を解く方法が良い。
○自分で問題を作る、又はテキストの問題をアレンジする。
○たくさん勉強しているとカンが当たる。
○手あかがつくくらいテキストを汚す、書き込んで、これでもかというくらい勉強しておく。
○リトマス紙のようにかたっぽの現象を覚えておけば頭がこんがらがらない。
○資格の全体像を理解し、下から受ける。
○パソコンは基本使って勉強しない。自分で書いたほうが覚えやすい。
○自分にとって解き易い方法の解答や解説の模範解答を作っておく。
○なるべく試験終了時間まで残る。試験官が間違えて時間を繰り上げて終わらせて、受験者に加点を与えたことがあった。
○資格を取得した状態は、自動車でいうのなら若葉マークのような状態。実際に働かないと宝の持ち腐れなので、その資格を活用して、一人前になる、
○目標とする資格を持っている人が毎年どのくらい誕生しているのか、見ておいたほうが良い。合格率が低かったり、人数の少ない資格は、会社でも持っている人が少ないので、重宝される場合が多い。
まだまだ あるのですが、ひとまずここまで。
かずひとさん ありがとうございます!
(ひゃぅつう読者の方は、いつもの丸テーブルの上にある「伝えるファンディング文庫」で、かずひとさんの詳細資料をご覧頂けます)
102周年 西島眼鏡店 三代目 西島タツシ