三代目タツシの、虎ノ門 街を伝える街を遺す。神社は街に必要なもの。
「三代目タツシの虎ノ門町を伝える 街を遺す。」
このテーマは、単に街での思い出を書くのでなく、
そこから「街」というものに、あるべきものは何なのかを探っていきたい気持ちがあります。
今回は、神社です。
神社は街に必要なもの、それはそこに様々な社会性があるから。そして、その持つ力を生かすに必要不可欠なものは・・・。
虎ノ門 金毘羅宮 通称 こんぴらさま。
ここ虎ノ門に神殿がおかれたのは江戸時代に遡る。
この辺の町名が虎ノ門一丁目とか二丁目でなく、琴平町、明舟町だったと思い返すだけでも何故かほっとする(当店は今、明舟町会員)。
毎月10日には境内に露天が出るが(その昔、同日にお参りの為に市民にそこが解放されたのがはじまり)
私が小中学生の頃は、それは賑やかだった。
境内に限らず、その裏の道にも、そして虎ノ門の交差点から新橋にかけての道には、ずらっと植木屋さんが並んだ。
小学生の頃、友人のMが境内の夜店でお好み焼きを買ったのに、受け取ってすぐにそのお店の前で地面に落としてしまった。
Mは大きな声と動作で「ちくしょう!!」と悔しがった。
すると夜店のお兄さんが、「これ食べな」と焼立てを彼に渡してくれた。こんなことは忘れない。
神社には色々な要素があると思う。
学び 畏怖心 社会性 地域愛(個人や家族の次の社会性)、生活の楽しさの演出、交流の入り口、歴史的安心感、未来への期待・・・。
そしてその持つ力を生かすのに、基本的に必要なのは、暗黙的に来し方を伝えてくれる、そこで生きる人々であり、そこで生活し続けられる環境だと思う。
西島100Nen 眼鏡店
三代目 西島タツシ