三代目タツシの跡継ぎ物語 第六章そして扉は開かれた。

2005年頃、一見順調に見えていた営業状態。しかしそこには見えていなかった物語が、粛々と進んでいたのでした・・・。
年末も忙しいうちに暮れ、明けて2006年1月初め、店舗の部分改装に取り掛かりました。

年賀状で小さく休業案内をした工事は3週間の予定でスタート。

バックヤードを削り、接客スペースを増やします。

その皮算用は、自社ホームページでお客さんを集め、増設した接客テーブルでそれを手際よく捌く!

という、何とも荒っぽいものでした。

工事完了して開店!

はしたものの全然お客様が来ません。

一か月しても同じ状態で、焦りは募っていきます。

 

シーンとした店にカチカチと響く時計の音。

長女が中学受験をする時とも重なり、布団に入っても不安で起きてしまいます。

何をしていいのか分からない。

もがき続ける中で出会ったのが、お客さまへ近況などを語るお便り「ニューズレター」でした。

何故か、とにかくこれをやりたい!と強く思いました。

家内の力が無ければ出来なかったA4サイズ片面のみの第1号は程なく完成。初の発状は250通、改装明けから約4ヶ月後の5月のことでした(今は1500通程発状)。

手にしているのは、2006年5月発行の、手作り新聞「ひゃくつう(ニシジマ100Nen倶楽部通信)」第一号。

今みると、文章もカチカチ。

それでも「呼び出しがかかったから来たよ!」なんていう方を筆頭に次々にお客さまが来て下さいました。

本当に有り難かったです。お客さまと血の通った対話のある商い。

今のニシジマの原点になるこの出来事は深く私の心に刻み込まれました。

それからはお客さまの来店も戻っていきましたが、気持ちが落ち着きを取り戻してきたのも束の間、

今度は店の在るビルを管理する開発業者が唐突に、

耐震基準を理由に店舗の使用を休止するよう通告してきたのです!(店舗部分は私共の所有物です!)。

この年は、本当に色々な事が起こります。

開発業者の目論みはそこに高層ビルを建てることだったのですが、この端緒から店舗移転が完了するまで10年を要しました。

その間もお客さまと気持ちの通じ合いを心掛け、又それを受け止めて頂き、

引越しを応援して下さる「引越し部」には100名もの方が入部して下さり、実際の引越しも20名程の方が手を挙げて下さり、本当に楽しく完了することができました。

ガラガラと引っ越し隊は虎ノ門の街を行く!

そして延50名近いご出席を頂いた100周年キックオフ・セレモニーでは、企画段階から「お助け団員」さん方(お客さまです)が協力下さるなど、

お客さまが店、いえ、このコミュニティを共に創って下さる方向に進んでいると感じ(手前勝手ですが!)、これがニシジマが進んでいく方向と強く思うようになりました。

全てのあなた様に感謝!

「四代目!」の掛け声と共にパチリ!

2006年に改装後シ〜ンとした店に居た自分には到底考えられない世界です。

今私はひゃくつう読者のあなた様を、勇気を持って「コミュニティ・メンバー」とお呼びしたい気持ちです。

単に「お店」という言葉で括れなくなってきている「この場」があなた様と私達にとって、

「伸びやかに、自然体に、心が輝く場」なっていければと思っています。

これからも、歩みを共にして頂けたらそんなに嬉しいことはありません。

100周年は区切りの時であり、始まりの時です。どうぞこれからもよろしくお願い致します!

そして・・・30年前に私が気付いていなかった、店を継いだ本当の理由はここにあったのだと思います。

続く。

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101周年 西島眼鏡店 三代目 西島タツシ

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